定期更新 副将という立場について 大泉

自己紹介します。大泉です。以上です。

初回の更新にしては重いタイトルですが、そんなに重厚感のある内容ではないのでご安心ください。

学友会陸上競技部では、1年次に副将を務める部員を決め、その部員が代替わりと同時に副将に就任、次の代替わりでそのまま持ち上がりで主将になるという形式が採用されています。つまり、上級生になってから突然「おまえ主将な」と言われるわけではなく、1年生のころから主将になる人間として主将、副将から手塩に掛けて育成されるわけですね。かく言う私は現在副将の立場にいるのですが、主将になるための準備期間として、この副将という期間が一番”濃い”のではないかと考えています。

人間は社会的役割や期待に基づいて、それに応じた顔(ペルソナ)を外部に示します。今回で言えば、陸上部という組織内の副将という役割におけるペルソナですね。そして、このペルソナは個人の人格(自己認識)に少なくない影響を与えます。具体的には、重要な役職、立場についた人間が責任感のある行動をとるようになる、というようなことです。

では、なぜこのようなことが起こるのでしょうか?理由の一つに、「認知的不協和の解消」が挙げられます。『自分は組織的に重要な立場なのに、責任感がない』と感じると、組織内で期待される役割と実際の自分との間に不協和(違和感)が生じます。そして、一般にこのような状況は人間にとって強いストレスとなります。これを解消するために、無意識的に責任のある行動をとるようになる、といった流れですね。

これは、人間が社会的動物であることに起因します。人間は、自らが生活する共同体(コミュニティ)において、自分がどのような立場にあるのかということを重要視します。そして、この立場や役割といったものは、基本的に外部(自意識とは関係のない外側)から与えられるものです。つまり、役割は他者から見た自分そのものということになります。前述したように人間は社会的動物ですから、自らの社会的役割を遂行することの重要性を理解する程度に成熟した個体はみなペルソナの影響を受けるわけです。

少し脱線しましたが、私が言いたいのは、「責任感のある人間が副将になる」のではなく、「副将という役職に就くことで責任感のある人間になる」のではないかということです。一年生のとき(いわゆる”次期副将”)よりも、副将になってからのほうがより”主将”という責任ある立場のペルソナを深くかぶるからです。私もあと半年もしないうちに現主将の倉部さんから役職をいただき、後輩の鍵山くんに副将という立場を引き渡すことになります。より良いチームにするために、今まで以上に頑張っていきたいですね。

なんだか締まりがないですが、もう書くことないのでここで終わりとします。

東北大学学友会陸上競技部フィールドパート's Ownd

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